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第91回

マンションを売却したいが、事前リフォームをするべきか?

現在お住まいのマンションの売却にあたって、事前にリフォームをするべきか否かを悩んでいる方のご相談でした。マンションにしても戸建にしても、売却の際に同じような悩みを持つ方は多いと思います。

売却においては内覧した時の第一印象がとても大事なので、もちろんリフォームをするに越したことはありませんが、その場合には、その分を売り出し価格に上乗せすることになり、他の競合物件より高くなってしまい売りづらいということにも繋がり、要は費用対効果の面でどうなのか?ということに尽きると思います。

私の場合は、戸建ではその対象が外壁や屋根にまで及び、そうなると高額なものになりますので、出来るだけ現状に近い形のままで売り出すケースが多いのですが、マンションでは部屋の内側だけなので費用対効果が大きいと考えていて、事前リフォームをお勧めするケースが多いです。

具体的には、10年以内の築浅でそのまま入居できるような物件ならハウスクリーニングのみ行うことが多く、長く居住していて汚れや経年劣化が目立つ場合には、クロスの張り替えを勧めます。張り替えるだけで随分と第一印象が変ってくるものです。また内覧者が一番気にする箇所は水回りですが、浴室の鏡や蛇口等の部分的な交換ならまだしも、設備自体の交換となるとかなり高額になるので慎重に検討する必要があると思います。

事前リフォームをするべきか否か?どこまですべきか?は物件によってまちまちで、我々業者でも悩むことが多いです。

(2023.4)