第70回
土地を売却の際に確定測量をする必要があると言われたが?
土地の売却をする際に、売買対象の土地を過去に測量したことがなかったり、測量図が残っていてもそれがかなり古い物であったりする場合は、買主へ引き渡す前に測量を行って土地の面積を明確にすることになります。
この測量の方法には現況測量と確定測量の二つがあります。現況測量とは現地に存在するブロック塀や既存の境界標等を基準にして測量する方法で、おおよその寸法や面積を知りたい時に行います。一方確定測量は、隣地所有者(道路含む)の立会いの上で境界確認の署名捺印をもらい、境界を全て確定させてから行う測量の方法です。
最近は、土地の売買にて境界の明示が売主の義務になることや、将来境界に関するトラブルを避けるためにも、隣地所有者の立会い確認を前提とした確定測量を求められることが多く、測量と言えば一般的にはこの方法を指します。
ちなみに、確定測量は土地家屋調査士へ作業を依頼することになり、費用は30坪程度の土地の場合で約30~40万円くらいかかります。そして、確定測量を行う時には近隣への立会い依頼や私道所有者や公道の場合は自治体との確認等もあり、時間と手間がかかりますので、期間として2か月位は見ておく必要があります。なので事前に不動産業者と相談して、その時間を考慮して引き渡しの時期を決める必要があります。