第41回
敷地の上空を通過している大量の電線類を解消出来ないか?
不動産を売買する際に、意外と見落としがちなのが敷地上空を通過している各種電線の存在です。中にはかなり内側に入り込んでいて、建物に接触しているようなケースも見受けられます。見栄えという面だけではなく、解体や建築する時に作業の邪魔にもなってしまいます。
もしそういう状況であれば、売主は売却の際に、事前の告知によってその旨を買主に知らせることになり、当然不動産の価値にも影響してしまいます。なので、このような不動産を売却する際には、これらの線を敷地外に移動してもらうよう各社に依頼してみた方が良いです。
電線の中には、電気だけでなく電話やケーブルテレビの線も混在しています。移動のための費用については、基本的には各社にて負担してくれます。ただし、検討の結果、技術的にどうしても移動することが不可能な場合も出てきてしまうこともあります。
この移動の依頼や打ち合わせについては、各社ごとにしなければならず、手間がかかってしまうのも事実です。そして方向性が決まっても、実際に作業が完了するまで時間を要するという問題もあります(依頼してから完了まで2~3ヶ月掛かることがあります)なので、早めに動いておく必要があります。不動産の価値を少しでも上げて、より良い条件での売却を目指したいものです。