第28回
内見で見学者を迎える際に注意すべき点はどんな事ですか?
空き家の状態での内見では、我々業者がカギをお預かりして案内しますが、売主が居住中の場合には色々と気を使うことが多いでしょう。内見の予定に合わせて室内の整理整頓と掃除はしていただく必要がありますが、その上で内見に同行する立場で気づく点が二つあります。
一つは、生活臭が気になる時があるということです。これは毎日そこに住んでいる人には気づき難い意外な盲点です。各家庭ごとの生活臭の対策のために、必ず直前に窓を開けて室内の換気をするとともに、原因となる玄関の靴、生ゴミ、ペット、タバコ等の臭いを消臭剤等を使って消しておきたいものです。
もう一つは、女性見学者の一番気になる箇所として水回りの設備、つまりキッチン、トイレ、お風呂を特に念入りに掃除して欲しいということです。見学者は「他人が使った設備をそのまま自分で使えるか?」という視点で見ていますので、見た印象で「設備の交換をしたい」となると、予算的にも大きなものとなり見送りになるケースが多いです。掃除が足りないだけでそう思われてしまうのは少しもったいないです。
このように住みながら売却を進める場合、特に小さなお子様がいるご家庭では、内見の都度片づけや掃除がかなり重荷になるとは思いますが、少しでも良い条件で売却するためにも出来る限りの準備をして見学者を迎えたいものです。