第7回
売却の際にかかる諸費用はいくら位でしょうか?
必ずかかるものとして契約書印紙代・仲介手数料、場合によってかかるものとして抵当権抹消費用・住所移転登記費用・境界明示費用があります。 物件により一概には言えませんが、大まかな目安としては売買価格の4~5%とお考えください。
ただしこの中の境界明示費用については少し注意が必要です。マンションの売却では関係ありませんが、一戸建や土地の場合には、売主に「境界を明示する」という義務が課せられます。境界標(矢印のついたコンクリート杭や金属プレートが一般的)を確認できる状態であれば問題なく上記費用の範囲内に収まりますが、隣地との境界が不明な場合や測量図がない場合には、売主負担で測量をしたうえで境界を明示しなければならないケースが出てきます。
そんな場合には一般的な30坪程度の敷地でも30~40万円位の測量費用がかかりますので大きな出費となり、加えて手間と時間もかかってしまいます。なので当社では売却を依頼されたら、事前に土地家屋調査士に同行してもらい簡単な現地調査をして、境界を明示するための費用を把握できるようにしています。
また上記諸費用とは別に、売却によって利益が出た場合には、翌年に譲渡所得税が課税されることがあります。自己の居住用不動産では課税されることはほとんどありませんが、お客様によってまちまちですので、事前に税理士か我々不動産業者にお問合せください。