第5回
古い実家を売る場合に、更地にしてから売るのでしょうか?
古い家屋が残っている土地を売却する時には、古屋を残したまま売り出す方法と、予め更地にしてから売り出す方法があります。買う側からすれば、更地の方が解体費用もその手間や時間も掛からないので、売りやすいのは更地の方で、より早くより高く売れる可能性が大きいです。
しかし当社では「古屋付き売地」つまり古屋を残した状態で売却することをおすすめしています。理由は、古いと言ってもリフォームすれば十分住める、と判断する人も中にはいますし、解体してからなかなか売れずに優遇税制が受けられなくなり固定資産税が上がってしまうというリスクも避けるためです。こちらは売る側からすれば手間が掛からずお金の持ち出しもありませんので楽なのですが、その分更地で売るのに比べて安くなってしまうのは覚悟しなければなりません。
ただ、この「古屋付き売地」として売却を進めて行く場合でも、 最終的に買う側との交渉の中で「売主負担で更地にしてから引き渡す」という条件でまとまるケースも多いです。
参考までに最近の解体費用の目安ですが、木造家屋1坪当たり5万円つまり20坪だと100万円位を考えておいた方が良いです。また家屋内に家具や電化製品が残されている場合の処分、庭の大木の伐採・抜根、地下埋設物の撤去は別途かかりますので注意が必要です。いずれにしても事前に解体費用の見積りは取っておくべきだと思います。