第4回
空き家にして売るか住みながら売るか、どちらが良いでしょう?
住み替えを考え始めた人の相談会で、時々この質問が出ます。結論から言えば、引っ越して空き家にしてから売りに出した方が売りやすくメリットもあると言えます。
理由は、見学者側からすれば空き家の方が気を遣うことなく内見できるので、まず見学希望者の数自体が増えるということがあります。内見の際にも、まだ居住中で所狭しと家具や物が置かれている状態よりも、空き家で何も無い方がすっきりと広く見えますし、気になる生活臭が無いことも大きいです。
また空き家の場合は、簡単なリフォームをしてから売りに出すことが出来るというメリットが大きいと思います。内見では第一印象がその後の購入決断を大きく左右すると言われ、一般的には掛かったリフォーム代以上の高い価格で売却できるケースが多いです。
しかしここで重要なのは、空き家で売ることが「出来る人と出来ない人がいる」ということです。これはローンの残債やお客様の住み替えの事情によってさまざまですが、出来ない場合には「住みながら売る」という選択肢を取らざるを得ません。
なので、住み替えを考え始めたら、まずは資金計画を考えながら、どういう段取りで住み替えを進めるのかをよく検討し、その中で空き家にしてから売るのか?住みながら売るのか?を判断することが重要になってきます。