第46回
査定をしてもらったら、その価格で売り出すのでしょうか?
相続した土地の売却を検討しながらも、不動産会社への価格査定の依頼をためらっているお客様でした。
価格査定とは、路線価、地価公示、実際の取引事例等を参考にしながら、不動産会社が算出した「この位で売れるだろう」とあくまでも『予想した価格』です。なので、場合によっては予想よりも高く売れることもありますし、逆に予想より下回ってしまうこともあり、正直に言えば市場に売りに出してみなければ分からない部分がかなりあります。
これに対し実際の売り出し価格については、この査定価格を参考にしてもらいながら、最終的には売主様ご自身で決めていただく価格です。
通常の場合、売り出し価格は査定価格よりも少し高い価格で設定してみて、その後の市場の反応を見ながら、もし動きが少ないようなら少しずつ下げていくといった方法が一番良いのではないか?とご提案することが多いです。
もちろん、これはお客様によっても変わってきます。急いで売りたいご事情でもある場合には、査定価格に近い価格で売り出すべきですし、とにかく高く売ることを第一に目指したいという方なら、その希望価格からチャレンジするという方法もあります。ただし、インターネットが普及した現在では、購入希望者も様々な情報を持っていて、相場観も掴んでいますので、あまり相場から離れた価格にしてしまうと売却が長期化してしまう恐れがあります。