第8回
売却する際にはリフォームしてから売った方がいいですか?
以前もこの話題に少し触れましたが、空家・空室の状態で売りに出せる方の場合に、「少しリフォームしてから売りましょう」とご提案することが多いです。理由はリフォームに掛けた費用以上に高く売れるケースが多いからです。
買う側の立場になってみると良く分かるのですが、内見の時の『第一印象』というのがその後の判断のとても重要な要素になってきます。特に気になると言われる、たばこやペットの臭いやその家の生活臭、そして女性は水回りの汚れを気にする方がとても多いです。それらが気になって「事前にリフォームしたい」と感じてしまうと、それだけで購入に後ろ向きになってしまいます。
ただリフォームと言っても、自分が快適に暮らすためのものではなく、高く売ることが目的のリフォームですので、多くの費用を掛ける必要は無いと思います。例えばクロス・畳・襖等で特に汚れが目立つ部分の張り替え、カギ・照明等の簡単にできる設備の補修、そしてハウスクリーニング程度で十分だと思います。これにより、第一印象が格段に良くなり、思った以上の条件で売れる可能性があります。
ただし建物自体が古かったり、リフォームすべき箇所が多く費用が多額になりそうな場合には、現状渡しを条件にして売りに出し、事前に余計な手間や費用を掛けない方が良い場合もあります。