第6回
売却の際の売り出し価格は、どう決めていくのでしょうか?
売却のご相談を受けたら、我々不動産業者は相場を見ながら「いくら位で売れそうか?」を算出しますので(査定)、それを基にお客様の諸事情も考慮しながら売り出し価格を決めていくことになります。
その諸事情とは、例えばその不動産を購入した時のローンが残っている方の場合はその残高や、買い替えの方の場合は全体の資金計画の中で必要な金額が重要となり、最低限いくら以上で売らなければならないのかを、予め把握してから売り出す必要があります。なので事前の資金計画がここでもとても重要になります。
そして購入希望者が現れた際に、多少の価格交渉があることも想定しておく必要があります。ちなみに一般的な価格交渉の幅は「端数切り」か「ジャスト100万円」程度が多いです(2,580万円→2,500万円または2,580万円→2,480万円)
また「少しでも高く売りたい」と誰もが望むのは当然ですが、だからと言って相場から大きく離れた価格で売り出すことはあまりお薦めできません。最近はインターネットの出現により購入者はとても不動産相場に詳しくなっていますし、現在の不動産市場は完全な買い手市場です。「不動産売却は時間をかけるほど下がるもの」と認識したうえで、やはり適正な価格で売り出し、できるだけ早期の売却を目指すということが大事だと思いますし、それが売主様の得になると考えています。